最近の話題 2015年1月31日

1.イスラム国について(私見)

 新聞等の報道以上の情報は知りませんが,イスラム国はWebを使った宣伝がうまく,戦闘員を集めているとのことです。一方,イスラムの人達は,あれはイスラムの教えに背くと言っているそうです。

 イスラムの宗教権威が,イスラム国のやり方は間違っているというメッセージを出し,それをイスラム国がメッセージを出したFacebookなどの媒体に,すかさず,ぶつけて出すとか,利用されそうな媒体には継続的に出すというのは,戦闘員の勧誘を抑える効果があるのではないでしょうか?

 ただし,単なるお説教では見て貰えないので,宣伝のプロを雇って,イスラム国などの過激派に惹かれる若者を引き戻すようなメッセージや画像にする必要があります。

 このようなメッセージを継続的に出すためには,ある程度スタッフを雇う必要はありますが,空爆を実施したり,身代金を払うより安上がりですし,日本も十分貢献できます。

 もちろん,若者に希望が無く,過激派に身を投じるという環境を改善することは重要ですが,これは簡単には実現できません。過激派のやり方は間違っており,イスラムの教えにも反するという情報を,少なくとも過激派の宣伝と同等以上に,目に触れ,説得性があるようにすることは意味があると思います。

 誘拐が起こったときに
付け焼刃的に騒ぐのは,いかにも策が無いと思いますが,如何でしょうか?

2.IBMが26%の従業員をリストラか?

 2015年1月26日のThe Inquirerが,このところ売り上げの減少が続いているIBMが,全従業員の26%にあたる11万8000人を2月末までにリストラするという噂があると報じています。

 IBMの内部事情に詳しい人物がForbesに語ったとのことです。


3.Intelが第5世代のvProチップを発売

 2015年1月29日のEE Timesが,Intelの第5世代のvProチップの発売を報じています。このチップは60GHzの無線を使いワイヤレスドッキングをサポートしています。さらに,Wireless Display(WiDi),Wireless Chargingのサポートしており,PCにケーブルを繋ぐ必要がないマシンで,すっきりとしたオフィスを構成できるとのことです。

 なお,Wireless DockingとWireless Displayの機能はCPUチップに集積されているそうです。

 そして,前世代と比較すると,性能は2.5倍に向上し,電池寿命は3倍に向上しているとのことです。


4.SC14でのStudent Clusterチームのシステム構成

 2015年1月28日のThe Registerが,SC14でのStudent Cluster Challengeで戦ったチームの機器構成と,チームの詳細を報じています。
 


 この表を見ると,CPUは全てIntelのXeonで大部分がE5です。そして,アクセラレータは,IntelがスポンサーのTeam Sooner(オクラホマ大)がIntelのP5110Pを使っている以外は,NVIDIAのK40です。

 注目に値するのは,今回,総合1位になったTeam Longhorn(テキサス大)はアクセラレータを使わず,Xeonだけ288コアという構成になっている点です。アクセラレータが無いとHPLでは不利ですが,汎用の2.3GHzのXeon CPUコアを288コアとして4種の科学技術計算アプリの性能を稼ぐという作戦だったと考えられます。

 一方,HPL 1位のNTHU-台湾(台湾 国立清華大)は2.7GHzのXeonコア240個に2560GBという巨大メモリをつけ,更にK40を10台という巨大構成で,普通に動かせば3000Wの電力上限を超えてしまうのですが,必要な部分だけを動かすという省電力使用を徹底していたとのことです。

 なお,総合2位のTeam Tennessee(テネシー大)は,96コア+K40 8台,メモリも512GBと出場校の中で最少の構成であったとのことで,ハードの性能ではなく,アプリの理解やチューニングが大きな比重を占めているようです。なぜ,Team Tenesseeがリストに入っていないのかは不明です。


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