最近の話題 2015年2月14日

1.水冷システムメーカーのAsetekが$3.5Mのシステムを受注

 
2015年2月10日のHPCwireが,ASETEKが$3.5Mの水冷システムをカリフォルニア州のエネルギー政策を立案,実行するClifornai Energy Commission(CEC)から受注したと報じています。

 ASETEKは,各サーバボードに水を供給するCDU(Coolant Distribution Unit)を搭載したラックと発熱の大きいチップに水冷のコールドヘッドを取り付けて水冷するRackCDU D2C(Direct to Chip)というシステムを製品化しており,これをCECのデータセンターに設置されている2つのスパコンシステムに適用することを受注したとのことです。

 そして,この受注には,エネルギーやコスト削減を測定する装置も含まれ,運用開始から12ヵ月は監視を行うそうです。このプロジェクトは7月1日から開始され,24ヵ月間継続されます。

 CECとしては,このような水冷で,どの程度のエネルギーやコスト削減ができるのかを見極めることが目的で,ASETEKとしては,良い成績を挙げて,州政府が水冷を推奨するようになれば,ビジネス的に大きなチャンスにつながります。

2.ソフトバンクとIBMがWatsonの日本導入で提携

  2015年2月13日のHPCwireが,ソフトバンクとIBMがWatsonの日本語化で提携し,日本語の知識の拡充や日本語向けのAPIの開発などで,日本でのWatsonのエコシステムの拡大を目指すとのことです。

  日本語の理解については,既に2年間,IBMの東京研究所とソフトバンクの間で協力して開発が行われてきているとのことですが,これを拡充し,日本語を理解し,日本語の知識を増やして,各種の分野で使えるようにして行くとのことです。

3.インドのジャバルプールの交通状況

 今週はニュースの無い週で,上記の話題しか見つかりませんでした。この2週間,インドのほぼ中央にあるジャバルプールという100万都市にあるIndian Institute of Information Technology Design and Manufacturingという学校でコンピュータアーキテクチャを教えていたのですが,それが終わり,デリーまで戻ってきたところです。

 プロセサとは全く関係ない話題ですが,Jabalpurは牛が街中を自由に歩きごみ箱を漁っていたりするのは同じですが,4.5年前に比べると,ずっと綺麗になり,インドの躍進を感じられました。しかし,交通はかなりめちゃくちゃで,中央分離帯のある道路を逆走してくるオートバイは珍しくなく,数分に1回くらいの頻度で見かけます。更に乗用車が逆走してくることもあります。もちろん,認知症で間違ってという逆走ではなく,正しい向きで走ると遠回りになるというのが理由です。しかし,現地のドライバーは平気で,あまり気にしません。しかし,片方向2車線の道路で,追い越し車線側を逆走乗用車,端の車線に逆走オートバイが2台並んできたときには,さすがに,苦笑していました。

 街の中心部で,Traffic Policeという看板を見かけたことはあるのですが,警官やパトカーは一度も見かけませんでした。

 それから,当地のドライバーは警笛を多用します。一番すごいのは追い越したいから横にどけという警笛で,日本なら喧嘩になりそうですが,こちらではマナーなのか,みんな道を空けてくれます。

 ここでは,自動操縦のGoogle Carは走れないと思いました。



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