最近の話題 2015年3月14日

1.Mellanoxがマルチホストの100Gb/sデュアルポートアダプタを発表

  2015年3月10日にMellanoxは,100Gb/sの通信速度のEDR InfiniBand デュアルポートと100Gb EthernetのデュアルポートをサポートするConnectX-4アダプタカードを発表しました。また,56Gb/sのボードとシングルポートのバリエーションがあり,全体では4種の製品を発表しています。

  これらのカードはPCIe3.0 x16でCPUと接続するのですが,例えば,x8 2組に分割して,2個のCPUにつなぐというように複数のホストに接続することができるようになっています。2ソケットサーバが大部分という状態では,現実に意味があるのかどうか分かりませんが,x1 16本として使うこともできるようになっており,16ホストという構成もできるのかも知れません。
これらのCPUにはXeon,ARM,POWERなど別種のチップを混ぜて使うこともできますし,CPUごとにQoSを設定することもできるようになっています。

  そしてこれらのCPUは一つ(あるいは2ポート)のネットワークインタフェース(やケーブル)を共用することができ,ネットワークのコストを低減することができます。

  2ソケットのXeonサーバの場合,片側のXeonにネットワークアダプタを付け,もう一方のXeonはQPIを通してネットワークアダプタを使うという構成の場合,QPIで性能が落ちるということがあったのですが,このマルチホストアダプタならそのような問題は無くなりそうです。

  なお,このアダプタはFacebookのYosemiteプラットフォームで使われるとのことです。

2.IntelがXeon D1500 1SサーバSoCを発表

  2015年3月9日のSemiAccurateがIntelのXeon D1500の発表を報じています。D1500は4個,あるいは8個のBroadwellコアと2チャネルのDDR4/DR3Lメモリコントローラ,x24 PCIe3,x4 PCIe2,x6 SATA3,x4 USB3,x4USB2,x2 10GEternetポートを集積したシングルソケットサーバ用のSoCです。DDR4は2133MT/sをサポートしています。サウスブリッジを外付けする必要がないので,安価,小型に1Sサーバを作れます。

  CPUのキャッシュはL1が32K+32K,L2が256KB/Core,L3が1.5MBとなっています。クロックは8コアのD1540は2GHz,4コアのD1520は2.2GHzで,1コアターボでは2.6GHzまで行けます。消費電力は最大45Wとなっています。


  2015年3月9日のEE Timesの報道では,Pundit-IT社のプリンシパルアナリストのCharles King氏は,Intelはこの製品でARMサーバに対抗して行き,Atomベースのコアは民生用の製品に限られると述べています。更に,XeonベースのD1500は,ノードあたりの性能が3.4倍高く,性能/電力も1.7倍と述べています。

  Xeon D1500の製造プロセスは14nm FinFETで,14.76mm×10.85mmとのことです。

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