最近の話題 2017年7月8日

1.2017年の半導体売り上げ1位はSamsungか

  2017年7月7日のEE Timesが,Samsung Electronicsの2017年2Qの売り上げが$52B,利益は約$12.1Bと前年同期比で72%増と記録的なレベルになると報じています。

  半導体メモリを中心に需要が伸びており,売り上げが18%伸びているのに加えて,需給がひっ迫して,DRAM価格が約5%高くなり,NAND Flashは20~25%も高くなっていることが利益の押し上げに大きく貢献しています。

  これは他社も同じで,Micronの2Qも好決算が予想されています。

  このような半導体メモリの需要増から,2017年には,Samsungの半導体の売り上げがIntelを抜いて,世界一になると書いています。これが実現するとすればIntelの1位明け渡しは,1992年以来で,25年ぶりのこととなります。

2.Baiduが自動運転開発のApolloプロジェクトを立ち上げ

  2017年7月5日のMIT Technology Reviewが,Baiduが北京でカンファレンスを開催し,自動運転技術を開発するApolloプロジェクトを立ち上げたと報じています。自動運転技術の開発は,色々と行われていますが,それらは企業秘密の部分が多く,50社ものパートナーでオープンな開発を行うという点で,Apolloは異色です。

  パートナーとしては,4社の中国の自動車会社,大学等に加えて,Intel,NVIDIA,Microsoft,Ford,Bosch,Continentalなどの欧米企業も加わっています。

  Baiduは,限定された場所で走る自動運転車の走行を数か月以内に開始し,2020年末までに市街地の走行を可能にしたいと述べています。

  また,BaiduとNVIDIAは,NVIDIAの自動運転GPUプラットフォームのDrive PX2を使っての開発で協力することを発表しました。

3.「GPUを支える技術」の増刷決定

  6月30日に発売を開始したばかりですが,GPUを支える技術の増刷が決定しました。これまで技術評論社から出した本は2000円台だったのですが,今回は3000円を超えるお値段で,本当に買って戴けるかと心配していたのですが,売れ行き好調で増刷とのことで,有難う御座います。(なお,筆者には,値段に対しての発言権は全くなく,全て技術評論社が決めています。)

  第二版ですが,読者からご指摘戴いた「シェーダ」が「シェータ」になっているという部分を直す程度で,殆ど変更はありません。第2版の発売日は8月11日の予定です。

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